シルバーフレークでベースカラーを塗装(ラメ塗装やグリッター塗装とも呼ばれています。)したあと、キャンディレッドとキャンディブラックを使いファイアーパターンとラインを入れ、SUZUKIのロゴはエアーブラシを使いミラー文字風に仕上げてあります。 GS400とSUZUKIのロゴ部分は、ステッカーマシーンのプロッターでマスキングシート(カッティングシート)を切り抜いて作っています。
塗装行程としては、下地のウレタンサフェーサー、シルバーメタリック、シルバーフレーク、中塗りクリアー後に高温で強制乾燥1時間(焼き付け)、中研ぎ、キャンディカラーで模様を入れ、上塗りクリアー後に再度強制乾燥1時間と自然乾燥3日間。その後、極細目で塗装の表面を研磨し、仕上げ用のクリアーでトップコート。再び強制乾燥1時間と自然乾燥3日間の後、塗装表面を磨きツヤを出し鏡面仕上げで完成となります。
この種類の塗装は、塗装と乾燥・研磨を繰り返しトータルで7層の塗装膜になりますので、古い塗装を完全に剥がし、下地の鉄板からスタートする必要があります。中途半端に塗り重ねて行くと、完成後1ヶ月程度で古い塗装がひび割れを起こしたり、ツヤ引け(ツヤボケ)したり、剥がれてくる事が多いのです。特に旧車と呼ばれる単車の部品は、歴代のオーナーが缶スプレーでラッカー塗装をしている可能性が高く、塗膜後のヒビ割れやツヤ引けの原因になりやすいです。
下地の鉄板を出し、ウレタンサフェーサーからシッカリと下塗りをして行くので、見えない部分での手間と時間がかかっていますが、塗装後10年以上の耐久性とツヤは保証されます。